35.放射率溶剤乾燥用加熱炉の排気量計算について教えてください。
塗装乾燥や有機溶剤を含むワークの加熱は爆発や火災の危険があるので十分気をつけ、それなりの対策が必要です。一般的なのは排気を十分にやりフレッシュエアーの吸気を行うことです。
「例」 遠赤ヒーター 上下設置 表面温度400℃、照射距離100mm
◎ ワーク 50×120mm×0.15t 10μ両面コーティング鋼板
◎ 混合溶剤使用量 156cc/hr 156×0.88=0.137kg/hr
【 溶 剤 】
◎ 溶剤の中の最低爆発限界値 0.01(1%) 発火点 225℃ 引火点 15℃
・混合溶剤の比重 0.88
【 発生溶剤蒸気量 】
0.23㎥/hr 溶剤1kgを1時間使用したときの蒸気発生量)
従って実際発生する蒸気は 0.23×0.137=0.032m3/hr
※ 200℃の時必要な排気量は (273+200/273)×32=55m3/hr となります。