遠赤外線ストレートヒーター
製品概要
遠赤外線ストレートヒーターはSUSパイプの中に発熱コイルを設置し、耐熱絶縁材(MgO)を充填した後パイプに高圧をかけ一体化し、焼成し水分を除去し高絶縁性にした発熱体の表面に遠赤外線放射素子の被膜があるものです。本ヒーターは量産型で低価格です。
特徴
1 | 高効率 | 分光放射率0.95の高効率遠赤外線ヒーターです。 |
2 | 高い強度 | 母材はSUS製で振動、衝撃等機械的強度が大 |
3 | 長寿命 | 発熱線が酸化されないのと表面からの放射が大きいためシーズヒーターより温度が低くなるため長寿命です。 |
4 | 多用途 | 通常使用にはセラミックライニング型、クリーン環境ではプラズマ溶射タイプを選択できます。 |
5 | 耐熱性 | 反射板は耐熱性のSUS製を使用します。 |
6 | 自由設計 | 電気容量は4W/平方センチメートル以下で自由に設定できます。 パイプ長・電圧は自由に設定できます。 ヒーター単体・反射板付ユニット・ヒーター単体+取付部品いずれもお受けできます。 |
規格・仕様
1. 遠赤外線ストレートヒーター
管長・容量(W)はご希望に添えますので下表を参考にして下さい。
Sシリーズ φ12 | 管長(mm) | 500 | 800 | 1000 | 1200 | 1500 |
容量(W) | 650 | 1100 | 1400 | 1700 | 2200 |
2. 反射板
3. ヒ-ターと反射板との組み立て要領図
遠赤外線ストレートヒーターと取付部品を購入し反射板に取り付ける場合は下図を参照下さい。
遠赤外線ストレートヒーターは熱により伸びるので取り付け方に注意が必要です。
500Lのヒーターは500℃で約6mm、600℃で約9mm伸びます。そのためリングストッパーはL金具の外側につけて下さい。内側に付けるとヒーターが熱膨張のため曲がります。また炉壁との距離も膨張分の余裕が必要です。
形状
温度特性
表目の温度特性
遠赤外線ストレートヒーター 管長500L,φ12のW数(ワット密度)別の昇温カーブです。
測定条件 | 反射板付ヒーター1ヶを下向けに取付、解放状態(オープンな雰囲気)で通電測定したものです。 |
実機温度 | トンネル炉や箱型炉では雰囲気温度が上昇することやヒーター同士の相互干渉があるため、炉内のパネルヒーターの温度は下図より50〜100℃位高くなります。従ってヒーターの温度制御をMax600℃でする必要があります。 |
表面温度分析 (解放状態下向き)
ストレ-トヒ-タ-の有効発熱長は管端から80mm以上です。
下記に例を示しますと500Lの場合、。有効発熱長は80+80を引いた340mmとなります。
同様に1000Lの場合840mmとなります。
用途
連続搬送加熱炉への用途が多いヒーターですが、タッチアップ・ユニット機器にも使用します。
用途 | 材質・対象 | |
1 | 塗装乾燥・硬化 | 金属・木工・プラスチック |
2 | 予熱 | ガラス・セラミック・銅基板 |
3 | アニール・軟化・延伸 | プラスチック |
4 | 乾燥・硬化 | 接着剤・水分乾燥(洗浄後) |
5 | リフロー | 各種基板 |
6 | 食品 | 焼き上げ・乾燥・焙煎・保温 |
7 | 加熱 | サウナ・暖房 |