27.炉壁にはどんな断熱材を使用したら良いのでしょうか。

加熱炉の断熱には耐火材・断熱材・保温材が使用されますが、それぞれの区分は明確ではありません。
使用温度の高い順に並べてみました。耐火材は炉の内部材として、断熱材は炉内部からの熱伝導を遮断するため内部材として、保温材は熱の拡散防止として使用されます。

◎ 耐火材

耐火煉瓦と不定形耐火物があります。炉のシール性が良いので最近では不定形耐火物が広く使用されています。両者とも高融点の酸化物からできています。

◎ 選定方法

加熱炉においては炉壁熱損失や炉壁の構造・材質・厚さにより断熱材等を決定し、外壁の温度条件により断熱材の厚みを決定します。
また炉の使用条件も重要です。連続炉なのか操業時間はどうなのか検討する必要があります。加熱炉導入側は炉材まで選定することは困難でありますから、あまり高価にならず過剰品質にならないよう炉メーカーと打ち合わせをすることが良いと思います。