1.遠赤外線加熱炉にはどんな特徴があるのでしょうか。
遠赤外線ヒーターを配置した面に平行に被加熱物を連続的に搬送させ加熱することが一般的な遠赤外線加熱炉であります。
これにより加熱処理時間の短縮、品質の向上、工程合理化、省力化ができるのが大きな特徴であります。
そのため熱風炉から連続式遠赤外線炉への転換が進んできたことは知られていることです。ただし光と同じ作用であることから、陰になる所、立体形状でヒーターからの距離が部位により異なる場合、ファンを併用しても均一加熱は難しいことが多いのです。
ところがこの常識を覆す使用方法で効果を上げている例が多く見られます。ニンニクの熟成では部屋の真ん中に遠赤外線ヒーターをおいて生産しています。ホタテ貝柱、干し柿、昆布等でも品質は従来品以上で時間短縮もできている報告があります。木材でも同様な例が報告されています。
これは均一照射ができていないどころか部屋を暖めているに過ぎない感じです。考え方としては部屋内部が遠赤磁場的なものとなっているのかもしれません。ただし低温加熱(60℃以下)で1日以上かかる主に食品関係が多いように思われます。