10.プラスチック製品のアニール処理したいのですが、遠赤外線加熱は効果がありますか。
トナーケースやPC部品やヘッドランプハウジング等のプラスチック成型品は金型内に加熱した樹脂を流し込みある程度冷却してから取り出します。
その際金型内部の位置によりプラスチックに温度差が生じるので歪みとなります。これが寸法の変化、結晶化、耐候性劣化等さまざまな物性低下の原因となっています。そこで再加熱し歪みをとることをアニール処理といいます。
この処理には精密な温度分布と正確な温度制御が必要になり遠赤外線加熱の得意とする分野となります。従来は熱風式の固定炉で時間をかけて処理していましたが、遠赤加熱の場合短時間で物性変化をなくせます。