17.遠赤外線に関するJISはありますか。
遠赤外線に関するJISについては下記の3点で遠赤外線ヒーターについては通常のヒーターとしてのJISが適用されます。
● JIS Z 8117
遠赤外線用語
適用範囲
この規格は、主な遠赤外線用語と、その定義について規定する。
● JIS R 1801
遠赤外線ヒータに放射部材として用いられるセラミックスのFTIRによる分光放射率測定方法
適用範囲
この規格は、遠赤外線ヒータに放射部材として用いられるセラミックス表面の分光放射率を、FTIR(フーリエ変換赤外分光光度 計)を用いて、波長2.5μm程度から25μm程度までの範囲で測定する方法を規定する。
ここで対象とするセラミックスは、平板形状を持ち、波長2.5μmから25μmまでの範囲で不透明であり、その波長範囲において放射率が0.2以上であるようなものとする。
また、測定時のセラミックスの表面温度は100℃以上を想定している。
● JIS R 1803
遠赤外ヒータの遠赤外域における分光放射エネルギーの測定方法
適用範囲
この規格は、遠赤外ヒータの任意波長域ごとの放射エネルギーを、サーモグラフィによるヒータ表面温度分布の測定結果から求 める方法について規定する。
ただし、この方法はヒータ放射部材の分光放射率が、既にJIS R 1801などで測定されており、ヒータの有効な放 射面が透過を無視できる素材で構成され、かつ、画素の視野から見た表面が平たんな放射表面であるヒータについてだけ適用される。
なお、この規格で言う遠赤外ヒータとは、反射板などのヒータに付帯する部分を除いたヒータ固体部分とする。